革財布は長く使えることで人気のアイテムですが、高価な場合も多く買い換えのタイミングに悩む人も少なくありません。そこで今回は、革財布の寿命をはじめ、買い換えを検討するべきサインと長く使い続けるコツをご紹介します。

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革財布の寿命

革財布は使われてる革の種類によって、寿命が異なります。ここでは、流通の多い「本革」と「合成皮革」の寿命について紹介します。

本革

本革の寿命は5～10年が目安といわれています。本革は使い続けると経年変化（エイジング）が起こり、やわらかさや色合い、ツヤなどの変化を楽しめる素材です。そのため、定期的に保湿や汚れ除去などのケアをすれば、10年以上使えるケースも少なくありません。

合成皮革

合成皮革の寿命は、2年ほどといわれています。もともと合成皮革は、ポリウレタン樹脂や塩化ビニール樹脂を塗布して、本革に似るように作られた素材です。ポリウレタン樹脂や塩化ビニール樹脂は、本革よりも耐久性が低いため劣化がより早く現れます。

革財布の買い換えサイン

革財布の買い換えに迷った場合は、以下のサインを参考にしてみてください。経年変化だけではない異常があった場合は、早めの買い換えがおすすめです。

角の擦れ・糸のほつれが目立つ

財布の角は衝撃や摩擦を受けやすいため、傷つきやすい場所です。傷ついたまま使い続けると、テカリや変色が目立ち始めます。これを放置しておくと擦れやほつれが全体に広がっていくため、気になるような破損があるなら買い換え時といえるでしょう。

変形している

革財布は長期使用とともに、扱い方によっては型崩れを起こします。パンツの後ろポケットに入れたままにしたり、財布がパンパンになるほど物を詰め込んでいたりする場合は要注意です。大きく型崩れを起こした革財布は、修復が難しく専門業者に修理を頼むと高額な費用がかかる可能性もあります。明らかな型崩れ・変形を起こした場合も、買い換えの検討時期であるといえるでしょう。

ひび割れがある

革は乾燥して水分が抜けると、徐々にひび割れを起こします。革用クリームで油分を補えば、最初のうちは補修ができますが、そのまま使い続けると何度もひび割れを起こしやすくなります。繰り返し保湿してもすぐひび割れるようであれば、買い換えの検討時期です。

汚い色落ちや変色がある

革財布を長く使うと、経年変化（エイジング）によって「良い味」となる色落ちが起こるケースが多いです。しかし、明らかに異常な変色や色落ちをしている場合は、買い替えの検討時期となるでしょう。とくに耐久性の低い合成皮革は、色褪せが早くあまり綺麗な経年変化は起こりません。色褪せ・色落ちが目立ったら、早めに買い替えましょう。

金具部分が故障している

革に限らず、ファスナーやボタンなどの金具の破損は財布の機能自体に問題が起きます。使いづらいのはもちろん、ものによっては中身が飛び出てしまう場合もあるでしょう。部品によっては、交換のほうが購入金額より高価になる場合もあるため、専門店で相談の上買い換えも検討しておきましょう。

革財布を長く使うには

革財布を長く使うには、日頃のケアや扱い方が重要になります。ここでは、革財布を長く使い続けるコツをご紹介します。

定期的な保湿ケアをする

特に本革の財布を使っているのであれば、定期的な保湿ケアが大切です。月に1度程のペースで、表面に付いた汚れを拭き、専用のクリームで保湿しましょう。保湿ケア後は、風通しの良い場所でしっかり陰干しすることも大切です。クリームを塗りすぎたり、陰干しを怠ったりすると、カビの原因にもなるため注意してください。

中身を詰め込み過ぎない

革は柔らかい素材であるため、負荷に強くありません。そのため、小銭や紙幣・レシート・カードなどを必要以上に、財布へ詰め込まないよう注意が必要です。内側からの圧力は革を伸ばし、型崩れや変形を起こしてしまいます。

他の物と分けて仕舞う

革の財布を持ち歩く際は、他の小物と分けるようにしましょう。鋭利な鍵や筆記用具、ペットボトルの水滴などが付く可能性がある状況では、革の劣化を早めてしまいます。できるだけカバンの内部に仕分けポケットがあるタイプを選び、革財布は別の荷物から守るようにしましょう。

革財布は買い換えサインを見極めて、適時交換しよう

革財布は合成皮革であれば2年、本革であれば5～10年と長い期間楽しめる素材です。しかし、それ以前に気になる点があった場合は、よりボロボロになってしまう前に、早めの交換がおすすめです。今回ご紹介した、買い替え時期のサインなどを参考に、適時交換していきましょう。