Akihiro Kawai

日本の伝統的なテキスタイルデザイン「和柄」の種類と意味を紹介

カラフルな和傘

 

日本の伝統的なテキスタイルデザイン「和柄」には、たくさんの種類があります。

和柄の文様は、自然や動物、神話などから着想を得て作られており、それぞれに意味を成した縁起物として利用されています。

この記事では、数ある和柄のなかでも特に有名な和柄とその意味を選びくわしく紹介していきます。

この記事を読むための時間:3分

和柄とは?

和柄とは、日本の伝統的な文様をパターン化して、規則正しく並べたものをいいます。和柄は、着物や器、建築物や印刷物など、あらゆるシーンのデザインに使われており、柄それぞれに健康や長寿、子孫繁栄などの祈りや願いが込められています。現在使用されている和柄は、平安時代中期からのデザインが中心です。それ以前のデザインは、唐と隋の影響を強く受けており、日本独自のものではありませんでした。

 

現在受け継がれている和柄にも、日本独自のものと唐の文化の融合によってできたデザインがいくつか存在しています。昔から和柄として定着していたデザインなのにどこか他の国と似ている、と感じるのはそういった背景が影響しているのかもしれません。

 

和柄には、縁起が良いとされるデザインが多く、プレゼントや記念品にもぴったりです。それぞれの柄の意味を理解し、柄に込められた意味を踏まえた使い方をすれば、より深い感動や感謝の気持ちを相手に伝えることができるでしょう。

和柄の種類と意味

和柄の種類はとても豊富で数えきれないほど存在します。ここからは、代表的な和柄を8種類ご紹介します。柄に込められた意味もあわせて紹介するので、ぜひ、和柄の奥深さまで感じてみてください。

七宝つなぎ

同じ大きさの円を4分の1ずつ重ねて連続させることで構成された文様です。仏教の教典に出てくる七つの宝(金、銀、瑠璃、玻璃 、しゃこ貝 、珊瑚、めのう)を表し、商売繁盛を願う意味があります。開店祝いや商売繁盛を祈るお祝いにふさわしいとされています。

菱文(ひしもん)

菱型が連続して配置された文様です。菱形は、古くから幸運や感謝を象徴する形状として広く認識されており、そのルーツは水草のヒシの葉といわれています。ヒシは繁殖力が強いことから、子孫繁栄や無病息災を願う意味があります。

鱗文様

三角形を交互に並べて連続させた文様です。魚や蛇の鱗に形が似ていることからその名がついたといわれています。古くから三角形は魔よけの意味があり、邪気払いの文様として言い伝えられてきました。ほかにも、脱皮を繰り返す蛇になぞらえ、「再生」という意味も持ち合わせています。

麻の葉

六角形を規則的に繰り返し配置した文様です。麻の葉に似ていることからその名がつきました。麻の葉は、生命力が強く、成長が早いことから、子どもの健やかな成長を願う意味があります。同時に、魔よけの意味も成していることから、産着などによく使用されています。

亀甲

六角形を上下左右につなぎ合わせた文様です。長寿で知られる亀の甲羅に似ているいることから、長寿と健康を願うという意味があります。亀甲文様にはさまざまなバリエーションがあり、六角形の中央に小さな花を描いた「亀甲花菱」という文様もあります。

市松模様

2色の正方形 (または長方形) を格子状に交互に配置した文様です。江戸時代の人気歌舞伎役者、佐野市松がこの柄の着物を着て芝居をしていたことから「市松」と呼ばれるようになりました。連続する四角形が途切れずに続くことから、繁栄を表すものとして定着しました。子孫繁栄や事業の拡大を願うにふさわしい柄といわれています。

矢絣

矢羽をモチーフとした、格子状に交互に配置した文様です。古くより日本の織物に用いられてきた矢羽根の文様が起源とされています。1度放った矢は戻ってこないことから「出戻らない」の意味をこめて江戸時代には嫁入りの支度に持たせたといいます。その後、矢絣の着物は女学生の定番柄となり、卒業式などの袴柄としてよく使用されています。

鹿の子

子鹿の背中にある白い斑点をモチーフに、小さな六角形が格子状に配置された文様です。訪問着や振袖などの礼装に多く使用されています。鹿は「神の使い」ともいわれ、生命力や繁殖力に優れることから子孫繁栄を願う意味があります。

和柄の魅力を世界に発信しよう!

和柄のデザインは、日本の自然や文化、歴史などからインスピレーションを得てできた日本文化の象徴の一つです。和柄の美しい色彩の組み合わせや幾何学的な模様は、世界でも人気だったのですが、最近では特に、人気アニメの影響もあって再注目されているといいます。

 

日本伝統のテキスタイルデザイン「和柄」を世界に広めるためには、日本人である私たちが和柄をもっと知ることが必要です。ぜひ、日本文化の粋を学んでみてはいかがでしょうか。

日光発ハンドメイドレザーブランド | 革と布地と着物帯 | Saetta

Akihiro Kawai

【Saetta】では、栃木県日光市を拠点に、オリジナルのレザーアイテムである財布やカードケース、バッグなどを制作・販売しております。革と布地と着物帯が織りなす“ときめく”アイテムは大切な方へのプレゼントにもおすすめです。オーダーメイドも承っておりますので、ご希望・ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせください。

屋号 Akihiro Kawai
住所 〒321-1266 
栃木県日光市中央町3-9
営業時間 10:00~18:00(ご来店の際は、外出中の場合もございますので一度ご連絡いただくと確実です)
定休日 不定休
代表者名 河合 昌宏(カワイ アキヒロ)
E-mail info@akihirokawai-leather.com

コメントは受け付けていません。

Atelier & Shop
〒321-1266 
栃木県日光市中央町3-9

080-1231-4391

営業時間 / 10:00~18:00(ご来店の際は、外出中の場合もございますので一度ご連絡いただくと確実です)
定休日 / 日曜日、月曜日