革製品にファブリーズは使える?正しいニオイ対策を解説
革製品は高級感があり、使うほどに独特の風合いや色合いが出てくるので、長年愛用している方も多いのではないでしょうか。しかし、革製品には独特の臭いがあり、気になるという方もいるでしょう。お気に入りの革製品でも、臭いが気になると使うのをためらいますよね。簡単に臭いのとれる消臭剤を使おうと思う方もいるでしょう。しかし、安易に消臭剤を使うのは革製品を傷める可能性があるため危険です。
この記事では、気になる革製品の臭いについて、消臭対策と予防策を紹介します。正しい対策をして、気持ちよく革製品を使いましょう。
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目次
革製品にファブリーズは使えない
臭いを簡単にとれるものといえば、ファブリーズなどの消臭剤を思いつく人も多いでしょう。しかし、ファブリーズは革製品には使えません。ファブリーズの公式ページにも使えないものとして挙げられています。
皮革製品・和装・毛皮など、水の霧吹きだけで縮んだり色落ちしてしまうもの、しみになってしまうものには使用しないでください。
引用元:ファブリーズ公式ページ
知らずに使ってしまうと、革製品に色落ちやシミなどが起こる可能性があります。リセッシュなどの消臭剤も同様です。消臭剤を使う前に注意書きをよく確認しましょう。
革製品のニオイ対策
革製品が臭う原因はいくつかあります。
- 原材料の臭い
- なめし加工で使用するタンニンの臭い
- クロムや接着剤などの化学物質の臭い
- 保存状態の悪さによる臭い
革製品の臭いをとるときには、革自体を傷めないことが大事です。革製品の消臭対策にはさまざまな方法がありますが、ここでは6つの対策を紹介します。
- 陰干しする
- 重曹を使う
- 酢を使う
- レザークリーナーを使う
- 新聞紙を使う
- クリーニングに出す
家庭で簡単にできる対策もあるので、試してみてください。
陰干しする
革製のバッグに濡れたハンカチなどを入れっぱなしにした場合、バッグに湿気がたまって臭いの原因となります。風通しのよい場所で陰干しをすることで、臭いを緩和できます。直射日光に当ててしまうと、変色したり製品が傷んだりする場合があるので注意しましょう。長時間干しっぱなしにするのもやめましょう。
重曹を使う
重曹には消臭効果があります。ここでは重曹を使った革製のバッグの消臭方法を紹介します。
- 重曹を布製の袋など(お茶を入れるパックや靴下などでも可)に入れる
- 重曹を入れた袋を革製のバッグに入れる
- バッグをビニール袋に入れて口を縛る
- 数日間(2~5日)そのままにする
効果が薄い場合は、重曹を増やしてみましょう。
酢を使う
酢を使って消臭する方法もあります。酢を使用する際は、事前に色落ちや変色などがないか、目立たない場所で試してみましょう。酢を使った消臭方法を紹介します。
- 酢と同量の水を混ぜる
- 1の液を布にふくませるか、スプレーボトルにいれる
- 革製品に優しく液をかける(布の場合はこすらずに)
- 乾いた布で優しく拭きとる
- 陰干しで乾かす
最初は酢の臭いが気になる人もいますが、徐々に消えていきます。
レザークリーナーを使う
革製品専用のレザークリーム、レザークリーナーを使う方法もあります。消臭対策だけでなく、革製品のひび割れを防いだり、光沢感を出したりする効果も期待できます。方法は次のとおりです。
- クリーム、クリーナーを乾いた布にふくませる
- 1の布で革製品を優しく拭く
- 陰干しで乾かす
クリームやクリーナーによっては、使えない革製品もあります。使い方も含めて、使用上の注意をよく読んでお試しください。
新聞紙を使う
新聞紙は臭いを吸収します。新聞紙を使う際は、必ず新聞紙と革製品が完全に乾いていることを確認しましょう。濡れたままやってしまうと、新聞紙の字が移ったりカビが生える原因になったりします。新聞紙を使った消臭方法を紹介します。
- 新聞紙を丸めて革製品に入れる(小物の場合は無理に入れない)
- 革製品を新聞紙で包む
- 革製品が入る箱を用意し、箱に入れて周りにも新聞紙を詰める
- 2、3日そのままにしておく
- 臭いがとれない場合は新聞紙を変えてさらに2日ほど置く
クリーニングに出す
クリーニング店では革製品を受け付けているところも多くあります。値段は高めに設定されていますが、プロに任せるのも一つの手です。大事な愛用品なら検討してもいいでしょう。
革製品のニオイ予防
革製品は臭いがつきやすいものです。しかし、使い方や保存の仕方に気を付けると、臭いを防げます。革製品の臭いの原因となるのは主に湿気です。湿気を防ぐ予防策を4つ紹介します。
- 濡れた物を入れたままにしない
- 物を詰め込みすぎない
- 濡れたら乾かす
- 専用の防水スプレーを使う
詳しく解説していくので、参考にして臭い予防をしてください。
濡れた物を入れたままにしない
革製のバッグに濡れた物を入れたままにすると、湿気がたまります。湿気がたまると雑菌やカビが繁殖し、臭いの原因になります。濡れたままのハンカチを入れっぱなしにしないようにしましょう。財布やキーホルダーなどの小物も同様に、濡れた物と一緒に置いておくのはやめましょう。
物を詰め込みすぎない
革製のバッグに物を詰め込みすぎると、通気性が悪くなり臭いが発生する原因となります。革製のバッグに入れる量を減らしてサブバッグを使うなど、使い方の工夫をしましょう。
濡れたら乾かす
革製品は水にとても弱いです。雨に当たったり、飲み物をこぼしたりした場合は、すぐに乾かしましょう。そのままにすると、シミになったりカビが生えたりする可能性もあります。雨の日は使用を控える、飲み物のそばには置かないなどの対策をとりましょう。
専用の防水スプレーを使う
革製品専用の防水スプレーをかけると、防水効果が期待できます。ただし、スプレーを使う際には注意書きを確かめましょう。中には使えない革製品もあります。使い方もスプレーによって違うので、必ず使用上の注意を守りましょう。
革製品のニオイ対策をして、気持ちよく使いましょう
革製品の魅力は、使い込むほどに増していくもの。しかし、その魅力を十分に楽しむためには、ニオイ対策は欠かせません。この記事では、家庭でできるものを含めて6つの消臭対策を紹介しました。また、革製品の臭いの原因となる湿気対策についても普段からできる予防策を紹介しています。日常のちょっとしたケアが、革製品のもつ魅力をより長く保ち、気持ちよい使用感をもたらしてくれるでしょう。
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