種類が豊富!テキスタイルの「チェック柄」で季節感を楽しむ!
テキスタイル(=布)の定番柄といえば「チェック柄」を想像する方も多いと思います。ファッションやインテリアに大活躍のチェック柄ですが、私たちが知る以上に種類が豊富で、それぞれに歴史や伝統があります。
この記事では、あらゆる世代に人気のチェック柄の歴史や種類についてくわしくご紹介します。
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目次
テキスタイルのチェック柄は種類が豊富!
チェック柄とは、縦縞と横縞が一定の間隔で交差している格子模様になった柄のことを指します。どんな色や形をしていても、格子模様になっていればチェック柄と呼ぶため、種類も豊富です。チェック柄は大きく分けて「プレイド」と「チェック(チェッカー)」の2パターンに分類することができます。
「プレイド」とは、縦横に縞や線を交差させたデザインで、代表的な柄として、ギンガムチェックやタータンチェックがあります。「チェック(チェッカー)」は、四角形などの図形を並べて格子状にしたデザインで、代表的な柄として、グレンチェックや千鳥格子があります。
もっと細かく分類していくとチェック柄の数は無数に存在するのですが、チェック柄の基本パターンを抑えておくことで、自分に合った柄選びやコーディネートの幅が広がっていくことでしょう。
チェック柄の種類と歴史
ここからは、ファッションアイテムにもよく使用されている代表的なチェック柄7種類を厳選し、歴史や柄の成り立ちとともにご紹介します。
ギンガムチェック
ギンガムチェックは、格子柄の中でももっともシンプルな柄で、白と別の色の2色で構成された格子模様のことをいいます。柔らかい味わいのアイテムとコーディネートさせると、春らしい軽い印象になります。
ギンガムチェックの由来は諸説ありますが、最も有力な説としては、マレー語でストライプを表す”genggang “が語源とされています。18世紀のイングランド・マンチェスターで初めて織られた柄だとされています。
タータンチェック
タータンチェックは、スコットランドの民族衣装にみられる異なる色の縦縞と横縞が交差してできる大柄の格子模様のことをいいます。タータンチェックは日本での呼称で、スコットランドでは「タータン」あるいは「タータン・プラッド」と呼ばれています。落ち着いた色味のアイテムとコーディネートさせると、秋らしい印象になります。
タータンチェックは、16世紀から17世紀ごろにスコットランド・アーゲイルの氏族だったキャンベル家が使っていたタータンチェックがルーツとされています。タータンチェックは、スコットランドの氏族が紋章の代わりに用いられていたもので、氏を象徴する装飾文様であったことから、敵と味方を区別する役割も担っていたといわれています。
グレンチェック
グレンチェックは、千鳥格子などの細かい格子を組み合わせた柄のことをいいます。古くからイギリスでは男性が着用する柄として定着したこともあり、スーツやジャケットのデザインに使用されることが多かったといわれています。暖かみのある素材やダークトーンのグレンチェックアイテムを取り入れることで、冬らしい上品な印象になります。
グレンチェックの由来は、スコットランドのグレナカート家を表す柄だという説とスコットランド地方の谷間(グレン)の地域で織られた柄という2つの説があります。
アーガイルチェック
アーガイルチェックは、複数の菱形と斜めに入った枠線とで構成された格子柄のことをいいます。別名ダイヤ柄とも呼ばれ、ダイヤのような柄が組み込まれているのが特徴です。ダークトーンの色味や厚めの素材を選ぶことで、秋らしい印象になります。アーガイルチェックは、スコットランドのアーガイルにあるキャンベル家のタータンチェックから派生した柄だといわれています。
マドラスチェック
マドラスチェックは、多色で縞の幅や配列が自由自在なチェック柄のことをいいます。他のチェック柄の中でも色彩が多く、艶やかなこともあり、軽やかで夏らしい印象を与えてくれます。マドラスチェックは、インドのマドラス(チェンナイ)地方を発祥とし、草木染めの糸による手織りの織物として作られていました。
トーンオントーンチェック
トーンオントーンチェックは、2色以上の同系色、もしくは似た色を重ねて明度差を変化させたチェック柄のことをいいます。同系色を組み合わせていることもあり、全体的に落ち着きや統一感があるのが特徴です。落ち着いた色味のチェック柄を使えば、秋冬定番の柄として人気があります。
トーンオントーンは、英語で「tone on tone」、つまり「トーンを重ねる」というファッション業界でできた用語になります。
ブロックチェック(市松模様)
ブロックチェックとは、白黒、もしくは濃淡の違う2色を交互に配置した柄で、日本では市松模様と呼ばれています。ギンガムチェックよりも格子が大きく、他の柄よりインパクトのある柄だといえるでしょう。ダークトーンの色味や厚みのある素材を選ぶことで、冬らしい印象になります。
日本におけるブロックチェックは、市松模様として歴史があります。この模様は、古墳時代の埴輪の服装や法隆寺、正倉院の染織品にも見られ、古代から存在していました。江戸時代には、人気歌舞伎役者の佐野川市松がこの模様の袴を着ていたことが由来しているといいます。
最近では、2020年東京オリンピックのロゴに使われた柄として世界的に有名になっています。
テキスタイルのチェック柄を取り入れて季節感を楽しもう
普段何気なく目にしていたチェック柄には、それぞれの成り立ちがあり、一つ一つの柄に歴史や伝統があります。時代とともに、ファッション性が加わったことで、その種類は無数に増え続けています。チェック柄は、様々なシーンや季節に合わせて楽しめるデザインです。豊富な種類から、お気に入りのチェック柄アイテムを見つけて、季節感を演出するスタイリングやインテリアを楽しんでみてはいかかでしょうか。
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